QR SE Series
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QR SEシリーズは最新のスタンダードモデル
QR SEシリーズは、オーティオベクター最新のスタンダード・モデルです。自社製のAMTトゥイーター、専用設計の3層サンドイッチ振動板によるウーファー、長く伝統となってきたダイナミック・フィードフォワード・ネットワークなどのオリジナル技術を全面的に採用し、旧シリーズからの入念なリファインも加えていっそう完成度を高めました。エレガントなラウンドコーナー・デザインに彩られたキャビネットは内部に堅牢なブレーシングを施し、高剛性・低共振のウェルバランスな筐体を形成しています。組み立てはすべてコペンハーゲンの自社工場におけるハンドクラフト。1台々々に慎重なテストを施し、万全の体制で出荷しています。仕上げにはダーク・ウォールナットのほか、ブラック・ピアノとホワイトシルクの3色を用意しました。
QR SEシリーズに採用されているさまざまなテクノロジー
●ゴールドリーフAMTトゥイーター(Air Motion Transducer)
オーディオベクターではオスカー・ハイル博士の発明になるハイル・ドライバーをベースとしたトゥイーターAvantgarde(アバンギャルド)AMTを1988年に開発し、以来改良を重ねながら高域ユニットとして採用を続けてきました。QR SEシリーズではゴールドリーフAMTを搭載。小型・軽量なマイラー振動板によるレスポンスは2~40kHzの広い帯域を1ユニットで担当し、高域再生限界は102kHzに及びます。また振動板の前面に配置されたゴールドプレート・グリッドが、耳障りなシビランスを抑えて拡散性とミッドレンジとの一体性を高めるS-Stopフィルターも採用しています。
フレームは航空グレード・アルミニウムによる一体成型。精密切削加工を施し、ガラス・ブラストとブラッシングの後アノダイズ処理によって魅惑的なタングステン・チタン・グレーに仕上げました。
●ピュアピストン・デュアルマグネット・ウーファー/ミッドレンジ
ウーファーおよびミッドレンジにも、オリジナル設計の自社製モデルを使用しています。たとえ優れた著名メーカーのモデルでも、既製品の供給より独自の開発を選ぶのがオーディオベクターのポリシーとなってきました。クロスオーバーと併せて設計することで、統一性を確保することが容易だからです。
QRシリーズでは上級機Rシリーズなどで開発された技術をベースに、新たに3層サンドイッチ構造の振動板を開発しました。2層の航空グレード・アルミニウムで柔軟なダンピング材を挟みこむことで、アルミの剛性を生かしながら固有音のない極めて低歪みな特性を獲得しています。また強力なデュアル・マグネット磁気回路を搭載し歪みを大幅に低減することで、暖かく精密でダイナミズムに富んだ音調を広いレンジで実現することが可能です。さらに低ヒステリシス・コイル・テクノロジー、乱流を抑えるリジッドなバスケットなどオリジナル技術をきめ細かく投入して、トゥイーターとの滑らかなつながりを確保しながら音楽性豊かな音調を深めています。
●歪みを最小限に抑える独自のクロスオーバー
オーディオベクターが採用しているダイナミック・フィードフォワード・クロスオーバーは、2004年に開発されたオリジナルのネットワーク方式です。コイル・レジスタンスを減少させることで回路の損失を50%まで低減。誤差0.8%以下という厳しい精度と自社製コンデンサーによって、ドライバー・ユニットの位相特性をリニアに保ちダイナミックスを改善しています。
●ラウンドコーナー・キャビネットとQポート・バスレフダクト
キャビネットは高密度ハードウッドHDFによる強固な設計。内部には入念なブレーシングを行い、高強度・低損失の動作環境を供給します。またナノポア・ダンピング材を適確に配置することで中域の開放感を広げています。さらにバスレフシステムの構造と配列を見直し、ドライバー・ユニットとの整合性を考慮して最適化を図りました。
また独自のバスレフダクトQポートの内部ダンピングは一般的な数値よりも高めに設定し、低域の精度と再現性を向上させています。
●自社製ダブルクライオ・コンデンサーと放熱効率を高めた金属ケース入り抵抗、クライオ処理内部配線
ダブルクライオ処理を施した自社製ポリプロピレン・コンデンサーを新たに開発。電極には錫メッキ銅を使用しています。また抵抗は金属ケース入りとし、放熱効率を改善して高出力での安定した精度を保証します。さらに内部配線にもクライオ処理済みの銅線を採用して、ディテールの再現性を高めダイナミックスを拡大しました。
●高さ調整の容易なステンレス製ハイエンド・スパイク
底部にはステンレス製の頑丈なハイエンド・スパイクを装着しています。ネジは刻みつきで、高さの微調整も容易です。